F.マネージャーの視点/市場の切り口:「賢い個人現物投資家」を公開しました。  (2022/01/02公開)

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新年明けましておめでとうございます。

本年第1回の応用編講座をお届けします。
「トラ年」にちなみまして、本年も力強く皆様の投資力をアップするよう充実した講座を提供して参ります。
「資産運用のブティック街」を新年も相変わりませずご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

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<『応用編・講座』>
「F.マネージャーの視点/市場の切り口」で新講座を公開しました。
          ー 賢い個人現物投資家 -

 主体別投資家の週ごとの売り越し買い越しが東京証券取引所から公表されます。興味深いのは、外国人投資家の動きと個人投資家の動きです。外国人投資家の東証一部市場における売買金額の割合は60%強個人投資家20%強程度と推察されます。
 注目すべきは個人投資家はすべての投資家の中で最も自由に行動できる、とりわけ、投資期間の自由度は最大のアドバンテージとなっていると思われます。過去5年程さかのぼり、筆者が特に注目しているポイントをチェックしました。
 現物投資家はこの5年の間に月数で十三か月、買い越しを記録しております。一か月で終わる場合もあれば数ケ月継続するケースもありますが、丸印で指摘した箇所は買い越し月です。月が連続しているケースを一回とすれば全部で9回です。

          日経平均の推移における個人投資家の買い越し月
              ー2017年1月~2021年11月ー

   

 一見してわかるのは、中期的上昇過程における短期の調整局面にそれが生じていることです。殆どの場合、外国人投資家の売りによって調整局面がつくり出されるケースに個人投資家積極的な買いが入っております。個人投資家が外国人投資家の売りを虎視眈々とねらっている姿が浮き彫りにされています。
 下の図は外国人投資家、事業法人、個人投資家株式保有比率を1985年から1990年までを5年単位、以降を1年単位で示したグラフです。

        外国人投資家、事業法人、個人投資家の株式保有比率の推移
                 ー1985年~2020年ー

   

〇外国人投資家・・・
著しい上昇傾向は2014年の31%でピーク、その後30%プラスマイナス1.0%前後を行き来しており、このレンジに収まる動きに変わりがないと思われます。

〇事業法人・・・
持合い解消の動きで減少傾向が続きましたが、2010年以降はほぼ横ばい、2021年は微増傾向です。M&A戦略を進める際の自社株買いが認められるようになり、中期的に横ばいか上昇傾向です。外国人投資家によるまとまった売りを出動チャンスとしている傾向があります。買いの後はじっくりと継続保有、実際にM&Aに備えている動きです。

〇個人投資家・・・
保有比率は横ばいから微増です。個人の場合、二つのタイプに分けることができます。ひとつは、調整局面で購入した銘柄をその戻しの過程で売却、調整局面を利用し短期で利益を得ようとするものです。他のひとつは、あらかじめ狙っていた銘柄を安値で買えるチャンスと認識、行動を起こすタイプで長く保有するタイプです。



・・・・長期保有の個人投資家、事業法人にとって調整期間は安く買えるチャンス到来です。中でも事業法人の多くはブックバリュー・アプローチが適用できる株価レンジに到達した場合、調達コストを安くするために積極的に行動するようです。東京市場が中長期の上昇過程にあるとの認識を日本人投資家が持ち続ける以上、外国人投資家の動きにより時折もたらされる調整局面を今後も買いの好機として続けると思います・・・・。



*当講座のさらに詳しいていねいな分析内容は本講座をご覧下さい。

*ご注意:本講座は会員向けの「応用編・講座」に収録されます。ご覧になるためには会員登録が必要となりますが、会員登録した当月中は無料で全ての情報、機能をご利用いただけます。お気軽にお試しください。(退会の手続きはトップページの「退会手続き」の窓から行えます)。

*『資産運用のブティック街』の特長をこちらのユーチューブでまとめて紹介しております。『ブティック街』の他の講座にはない利点を十分ご理解、ご活用いただけるようご一読をお勧めします。



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この度、投資結果に納得のできる投資につながる道、”投資の王道”をご家庭で身につけていただけるよう無料の講座、「家庭で学ぶ投資の王道・ワンピース講座」をユーチューブで公開開始いたしました。
今回は5回目で、投資の第一歩となる”企業を選択する眼”を身につける講座、「株式投資のための経営分析・第1回。」です。
是非ご一覧ください。

講師:若林利明
外資系機関投資家を中心に日本株のファンドマネージャーを歴任。NPO法人日本個人投資家協会協議会委員。世界の株式市場における東京市場の位置づけ、そこで大きな影響力を行使する外国人投資家の投資動向に精通する。著書:「資産運用のセンスのみがき方」など。

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IIS
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