F.マネージャーの視点/銘柄選定とその背景:「世界をリードする液化水素輸送技術:川崎重工」を公開しました。  (2021/05/10公開)

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<『応用編・講座』>
「F.マネージャーの視点/銘柄選定とその背景」で新講座を公開しました。

ー 世界をリードする液化水素輸送技術:川崎重工 -

  重工3社(三菱重工、石川島播磨重工、川崎重工)は防衛関係の中核となることで国の防衛計画にしっかりと取り込まれており、その事業の継続が国によって保障されております。その中で、川崎重工(KHI)民需の面から注目します。
 スマートエネルギーの一環として水素は重要な役割を演じます。水素自動車は数か国で試作品的商品として販売しておりますが、この関連特許は日本が世界一と言われております。また、水素は究極のエネルギーとされ水素社会と表現されるように生活全般に係るエネルギー源として注目されております。原料の確保から最終需要までの一貫した流れを作る入り口に立っていると言ってよいでしょう。

 川崎重工(KHI)はその原料確保、運搬の部分で重要な役割を果たすことになります。原料として期待される先はオーストラリアの褐炭であり、その取り出し運搬の段階で当社は中核企業として活躍することになります。
 水素は液化して運搬効率を高めますが、液化LNG運搬船を世界で最初に開発した当社がその技術力を生かすことになります。原料調達、現地での水素生産、運搬、国内受け入れ基地の建設、販売プロセス等々の一大プロジェクトは国も絡み一大企業集団をつくり現在進行中です。
 下のグラフは2015年3月から2021年3月までのKHIの3か月ごとの株価終値と当該決算期の1株当たり純資産(BPS)を合わせて示したグラフです。



   



 グラフからBPSで下値を確認、そこからは水素というテーマがどこまで持続するかの問題と思われます。国策銘柄であり液化水素運搬船技術は世界的評価、目先の多少の上下は繰り返すもののKHIへの注目度は今後当面継続すると思われます。

*重工3社との対比で川崎重工の株価特性を利益、配当と合わせて分析する詳しい内容は本講座をご覧下さい。

*ご注意:本講座は会員向けの「応用編・講座」に収録されます。ご覧になるためには会員登録が必要となりますが、会員登録した当月中は無料で全ての情報、機能をご利用いただけます。お気軽にお試しください。(退会の手続きはトップページの「退会手続き」の窓から行えます)。

講師:若林利明
外資系機関投資家を中心に日本株のファンドマネージャーを歴任。NPO法人日本個人投資家協会協議会委員。世界の株式市場における東京市場の位置づけ、そこで大きな影響力を行使する外国人投資家の投資動向に精通する。著書:「資産運用のセンスのみがき方」など。

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