【応用編・講座】
≪チャートの先生実地指南≫
ー 移動平均線(その10)グランビルの法則(8)ー売られすぎたら売る人がいなくなって買われる!? ー
今回はいよいよグランビルの法則の最後のシグナル、売りシグナルの4です。
これは買いシグナルの4と同じで、移動平均線からの乖離が大きくなると移動平均線まで戻る、という性質を利用して上方に大きくかい離したときに「売り」となるものです。この際一番難しいのはどこが「大きく」かい離したことになるかということです。一概に何%のかい離が「大きい」と言えないところが難かしいのです。
かい離が「異常」であるか「良くあること」かを示す「ボリンジャーバンド」を使う考え方もありますが、ここでは難しい計算は抜きに、どのタイミングで売りとなるかを具体的にチャート上から検証します。
以下の図1.をご覧ください。
図はA→Dまで時の経過に合わせて日経平均の動きを示したものです。
Aは青矢印で移動平均線を大きく上離れ、売りシグナルの4を探すようなところとなっていますが、株価はまだ勢い良く上昇しており、おそらくここでは「上昇が止まるまで様子を見よう」ということになりそうです。
Bの赤矢印では様子を見ていたら徐々に上値が重くなって、売った方が良いかどうか迷うところです。後の結果から見ればここで売るのは正解ではないのですが、この先どちらに動くかわからない相場の中にいればここで慌てて利益を確保しようという動きになりそうです。
以下、C、次いで今回講座の本題であるDに至るまでの相場の変遷に沿いながら時々の投資家の心理状態とあるべき投資の基本を解説します。
今回で「グランビルの法則」の検証は一通り終わり、来週からはボリンジャーバンドの検証に入ります。
*”だまし”と見られる動きを含む相場の変遷に対して、投資家の心理状態と実際の投資行動がどうなるか、詳しい内容については本講座をご覧下さい。
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講師:清水洋介
大和証券、外資証券会社、外資系オンライン証券会社などを経て、証券アナリスト「チャートの先生」としてテレビ・雑誌等に登場し、また、現役ディーラーとしても日々相場と対峙する。 講演を行う一方、2014年5月に株式スクールを開校するなど投資に関して幅広い分野で活躍。著書:ローソク足と酒田五法(パンローリング)など多数。
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