<応用編・講座>
「ポートフォリオ戦略実践講座」で新講座を公開しました。
ー 乱高下を経てファンダメンタルズに戻った株式相場―5月公表の業績と統計に注目 -
株価を決定する基本的な条件を一般にファンダメンタルズと言います。そしてファンダメンタルズの最も重要な要素は企業の業績です。
つまり、株価は主に企業の業績によって決まると言えるわけです。
当講座では日本の株式相場は日経平均株価で表されるとし、その上で日経平均株価は”日経平均会社”の株価であると考えます。すると、日経平均会社の業績と言える「日経平均ベースの予想1株当たり利益」が日本の株式相場のファンダメンタルズの主要要因とみなせます。
また、株式相場は業績以外の要因で変動することもありますので、これら業績以外の金融あるいは海外の諸情勢はひとまとめに為替市場の変動に反映されるとし、その代表選手である「米ドルレート」をファンダメンタルズの要因に加えます。
当講座はこの2つの要因で規定されるファンダメンタルズに見合う日経平均の水準を「理論株価」として毎日計測、公表しています。
下の図は今回の3月の暴落と前回2018年12月の急落を含む期間について日経平均と理論株価の推移を日次終値ベースで示したグラフです。
日経平均と理論株価の推移(日次終値、2018.12.3 ~2020.4.24)
紺色の線が日経平均、赤線が理論株価で、直近の値と節目の高値と安値を指標名の枠内に記してあります。
株式相場はファンダメンタルズによって決定されるという原理に則って、日経平均は基本的に理論株価を挟んで変動しやがて理論株価に回帰しますが、ここでも3月の乱高下を経て足元で日経平均は理論株価に戻っています。これは取りも直さず株式相場がファンダメンタルズに素直に同調して変動する状況を意味します。
そこで、今後のファンダメンタルズですが、為替相場は当面、穏やかに推移するとして、最大の要因である今期の業績見通しはコロナ禍に伴う諸般の情勢を鑑みるとかなり厳しい見通しとなることが見込まれます。さらに1-3月期の実体経済活動の総まとめであるGDPの速報値も厳しい内容になることが確実な情勢です。
5月半ばまでに発表されるこれら業績と統計がどのような結果になるのか、そして相場がどのように反応するか、身構えて注目する5月になりそうです。
詳しい内容は本講座をご覧下さい。
*ご注意:本講座は会員向けの「応用編・講座」に収録されます。ご覧になるためには会員登録が必要となりますが、会員登録した当月中は無料で全ての情報、機能をご利用いただけます。お気軽にお試しください。(退会の手続きはトップページの「退会手続き」の窓から行えます)。
講師:日暮昭
日本経済新聞社でデータベースに基づく証券分析サービスの開発に従事。ポートフォリオ分析システム、各種の日経株価指数、年金評価サービスの開発を担当。2004年~2006年武蔵大学非常勤講師。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。統計を駆使した客観的な投資判断のための分析を得意とする。
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IIS
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