<『サイト学習コース』>
「F.マネージャーの視点/市場の切り口」で新講座を公開しました。
ー 利回り小国から脱皮へ -
日本の株式市場で配当利回りが緩やかながら着実に上昇を続けています。利回りは株式相場の水準が低まれば上昇しますが相場水準自体はほぼ横ばい状態と言えるので配当金の総額が増加していることになります。
ご参考:東証1部の株式配当利回り(単純平均)の推移
ー2017年9月~2019年9月ー
こうした配当利回りの着実な上昇は企業が株主の意向に応え始めた現われであることは確かですが、その裏に企業自身にとっての事情があることが見落とせません。
企業が株主にとっての好感度を高める手っ取り早い手段として配当還元率を高めているわけですが、その主要な目的のひとつは株価を高めに維持することです。そしてその裏に近時活発な企業間のM&Aがあります。
その意味で利回り銘柄に対する注目度は続くと見られます。ただし、上記のグラフで示される、全体としての配当利回りの着実な上昇の一方で企業間の配当利回りの格差が驚くほど大きいという現実があるということを直視することが必要です。
ご参考:東証1部上場企業の配当利回りの分布(2019年11月)
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講師:若林利明
外資系機関投資家を中心に日本株のファンドマネージャーを歴任。NPO法人日本個人投資家協会協議会委員。世界の株式市場における東京市場の位置づけ、そこで大きな影響力を行使する外国人投資家の投資動向に精通する。著書:「資産運用のセンスのみがき方」など。
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IIS
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