理論株価で相場評価:「日経平均は「変動の上限」を突破、一方で急速に下がる市場リスクに注目」を公開しました。  (2018/01/08公開)

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『理論株価で相場評価』コーナー
「日経平均は「変動の上限」を突破、一方で急速に下がる市場リスクに注目」を公開しました。

 2018年の株式相場は1月4日の大発会で日経平均は740円余り急騰、翌5日も200円超の上昇となり2日間で1,000円近い上昇を見せて元気(過ぎる?)スタートなりました。
 昨年7月以降の日経平均と理論株価、および通常変動の上側と変動の上限の動きを追うと、日経平均は当初理論株価、すなわちファンダメンタルズに沿った安定した水準を維持していたのがいったん下振れした後9月に底入れ、そこから急上昇に転じました。この間に為替(米ドル)が比較的安定していたことで理論株価は主に業績(予想EPS)に連動する緩やかな変動が続いていることもあり、日経平均は理論株価、通常変動の上側をごぼう抜きに過ぎ去り、本年年初に変動の上限も一気に上回りました。
 足元の日経平均の水準は明らかに相場反転の警戒領域にありますが、一方、市場リスクの動きを見ると違う姿が浮かび上がります。今後とも相場水準と併せて市場リスクの動向も注視する展開が続きそうです。

ご参考:日経平均、理論株価と通常変動の上側、変動の上限(日次終値)
           ―2017.7.3~2018.1.5―

相場評価20180108A



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講師:日暮昭
日本経済新聞社でデータベースに基づく証券分析サービスの開発に従事。ポートフォリオ分析システム、各種の日経株価指数、年金評価サービスの開発を担当。2004年~2006年武蔵大学非常勤講師。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。統計を駆使した客観的な投資判断のための分析を得意とする。

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