<『応用編・講座』>
「応用編・講座」の「チャートの先生実地指南」で新講座を公開しました。
ー 騰落レシオ -
「騰落レシオ」と言う指標があります。これは相場全体の強弱感を見る指標で、値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割り、%表示に直したものです。
ただ、日々の計算をしていると毎日大きくぶれることになり、何がなんだかわからなくなってしまいます。例えば、本日値上がり銘柄数が1,500で値下がりが150であるとすると騰落レシオは、
1,500÷150×100=1,000%になり、
明日、逆に150銘柄が高く、1,500銘柄が安いとすると、
150÷1,500×100=1%となり、
大きな違いになってしまいます。ですから通常、騰落レシオを使う時は25日間(約一ヶ月)の値上がり銘柄数合計を値下がり銘柄数合計で割り、%表示したものを使うのです。
計算式をここで整理すると、
【当日も含めた直近25日間の値上がり銘柄数合計】
÷ 【当日も含めた直近25日間の値下がり銘柄数合計】 × 100=騰落レシオ(%)
となり、上記の2日間が仮に25日間の合計であると見るならば、
(1,500+150)÷(150+1,500)×100=100%
となるのです。
この指標で何を見るかといえば、相場全体(といっても通常は東証一部)の過熱感が強いのか弱いのかを見るのです。通常は120%以上が割高感が強いとされ、80%以下が割安感が強いといわれています。
以下の図をご覧ください。
図のA~Cの中ではAはまだ、下落トレンドの始まりの最初の(?)底値を示すものなのでまだ70%を割ることはなく通常言われているように80%を割り込んだところから反発となりました。
ただ、その後の戻りは120%のライン(青い線)を超えることはなく、100%を超えたところ(グレーの点線)で頭打ちとなったのです。そしてBではAよりももっと下落トレンドが進んだところであり、70%を割込み、60%台で底入れとなったのです。
このように一概に騰落レシオの水準を見ることは出来ないと思いますが、現実問題として指数の割高感や割安感がどの程度なのかを測るには案外分かりやすいものかもしれません。相場全体の流れを読む上ではとりあえずは簡単にでもチェックしておきたい指標の一つと考えておいていいのではないかと思います。
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講師:清水洋介
大和証券、外資証券会社、外資系オンライン証券会社などを経て、証券アナリスト「チャートの先生」としてテレビ・雑誌等に登場し、また、現役ディーラーとしても日々相場と対峙する。 講演を行う一方、2014年5月に株式スクールを開校するなど投資に関して幅広い分野で活躍。著書:ローソク足と酒田五法(パンローリング)など多数。
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