F.マネージャーの視点/銘柄選定とその背景:「国際優良株の魅力に注目:ソニー、日立、キヤノンを検証」を公開しました。  (2020/09/05公開)

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「応用編・講座」の「F.マネージャーの視点/銘柄選定とその背景」で新講座を公開しました。

ー 国際優良株の魅力に注目:ソニー、日立、キヤノンを検証 -

 外国人投資家は東証一部上場会社の発行済株式数の30%弱を保有しており、巨額な資金の運用でいわゆるオーソドックスな”国際優良株“といった銘柄をいかにタイミングよく組み入れるかによってその成果が大きく影響されます。
 例えばソニー、日立といった世界的にも知名度の高い銘柄は、その業績の良しあしにかかわらず、常に外国人投資家のショッピングリストに存在する銘柄です。しかし、これら銘柄とていつも輝く業績を継続していわけでもありません。業績不振の時期は株価は人気離散状態になります。結局、大型の国際優良銘柄でショッピングリストにある銘柄でも買われるのは業績次第ということなのです。
 下の図は2010年3月を基点(1)として日立とソニー及び市場平均としての日経平均の株価の軌跡をし記したグラフです。
 

     日立、ソニーと日経平均の3か月ごと株価の推移(月末値、2010年3月=1)
                ―2010年3月~2020年8月―

   


 赤線の日立の変動が大きく青線のソニーは比較的穏やかで紺色の日経平均がその中間となっています。ここで、図中の横長と縦長の円は日立の騰落の節目を示します。横長の円は市場平均を着実に上回った局面、縦長の円は急落株価が急落し市場平均を一気に下回った場面です。その裏に市場全体の環境と併せて業績の動きがあります。詳しくは本編をご参照ください。

 また、キヤノンは注目すべき動きを見せています。キヤノンは世界一のカメラメーカーであると同時に、半導体製造装置の製造メーカーでもあり、また最近東芝からME機器部門を買収し(現在売り上げの12%)新分野のノウハウを蓄積している事業会社です。

 下図はキヤノンの2010年12月から2020年8月までの6か月ごとの株価と理論的に下値のメドとされるBPSを一つにまとめ、株価とBPSの関係を一目で比較できるよう設計されたグラフです。

            キヤノンの6か月ごとの株価とBPSの推移
              ー2010年12月~2020年8月ー

   

 業績面はとりあえず今12月期が最悪の決算となる可能性が高いと思われるので外国人投資家のショッピングリストに必ず入っていると思われ、そろそろ重い腰を上げてもよい時期に入りつつあるように思えます。先一年を見据えれば株の仕込期になるかもしれません。
 

日立およびソニーの株価変動のより詳しい背景、またキヤノンの財務状況の実数値を含めた詳細な内容は本講座をご覧下さい。

*ご注意:本講座は会員向けの「応用編・講座」に収録されます。ご覧になるためには会員登録が必要となりますが、会員登録した当月中は無料で全ての情報、機能をご利用いただけます。お気軽にお試しください。(退会の手続きはトップページの「退会手続き」の窓から行えます)。

講師:若林利明
外資系機関投資家を中心に日本株のファンドマネージャーを歴任。NPO法人日本個人投資家協会協議会委員。世界の株式市場における東京市場の位置づけ、そこで大きな影響力を行使する外国人投資家の投資動向に精通する。著書:「資産運用のセンスのみがき方」など。

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