F.マネージャーの視点/銘柄選定とその背景:「コロナ相場と関連企業ー富士フィルムの株価形成過程に注目」を公開しました。  (2020/05/05公開)

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<『応用編・講座』>
「応用編・講座」の「F.マネージャーの視点/銘柄選定とその背景」で新講座を公開しました。

ー コロナ相場と関連企業:富士フィルムの株価形成過程に注目 -

 この講座は30年以上にわたって日本株運用を担当したファンド・マネージャーが折々の相場環境に即した日本株選定のカン所を解説するものです。
 今回は今話題の「アビガン」に絡んで富士フィルム(4901)を取り上げます。アビガン開発元の富山化学工業は曲折を経て2018年に当社の完全子会社となりました。
 昔から言われる「新薬が話題になる時、患者に効く前に株価に効く」との言葉が改めて思い当たります。
 当社はデジタル化の流れの中でフィルム事業は著しく縮小していますが医薬、化粧品分野への進出を積極的に進めており、収益性の高さ、財務状況の良さから優良銘柄に分類されます。
 下図は2009年12月から2019年12月までの6か月ごとの株価と会社の解散価値を示す1株当たり純資産(BPS)の当該期の値を併せて示したグラフです。紺色の折れ線が株価、赤い点が当該期のBPSを示します。

           富士フィルムの株価と1株当たり純資産(BPS)の推移
                ―2009年12月~2019年12月―

   

 この間の株価は概ねBPSの近辺で推移しています。これは株価が最悪の状況をメドに変動していることを意味しており、こうした状況にある銘柄を“BPS銘柄”とも言います。この場合は株価が大きくBPSを上離れる可能性は低いと言えます。
 一方、今後の成長に期待して高値追いの株価形成期に入った銘柄を“PER銘柄”と言います。当社は“BPS銘柄”から“PER銘柄”への変身過程にあると見ることができるかもしれません。今後の動きが注目されます。

*当社のBPSや利益等の財務状況の実数値、またアビガンの原料提供会社など詳しい内容は本講座をご覧下さい。

*ご注意:本講座は会員向けの「応用編・講座」に収録されます。ご覧になるためには会員登録が必要となりますが、会員登録した当月中は無料で全ての情報、機能をご利用いただけます。お気軽にお試しください。(退会の手続きはトップページの「退会手続き」の窓から行えます)。

講師:若林利明
外資系機関投資家を中心に日本株のファンドマネージャーを歴任。NPO法人日本個人投資家協会協議会委員。世界の株式市場における東京市場の位置づけ、そこで大きな影響力を行使する外国人投資家の投資動向に精通する。著書:「資産運用のセンスのみがき方」など。

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