<『サイト学習コース』>
「投資の地力養成講座」の「ポートフォリオ戦略実践講座」で新講座を公開しました。
ー 日経平均が安定領域に戻る中で市場リスクは高止まりするもののリスク回避度は中立で徒な悲観は避ける -
シンガポールでの米国と北朝鮮の首脳会談が終わり、成果についての評価は幅があるものの、隠然として存在したリスクである北朝鮮による核とミサイルの挑発が鳴りを潜めました。しかし、一方で米国の中国に対する大幅な関税引き上げ案が浮上、それに対する中国の報復案も云々されています。
グローバル経済の下では米中の経済大国間の貿易トラブルはもとより世界の片隅で生じる些細な問題でも世界経済全体に瞬く間に影響を及ぼす可能性があります。株式市場は何時でも、何処でも、巨大なリスクが発生することを常に考慮しなければならない時代と言えます。
こうしたリスクの影響度(破壊力?)が高まっている状況を踏まえて、今回は株式市場のリスクに注目し、リスクの大きさ自体と、それとは別に市場のリスクの回避度(リスクオンとリスクオフの程度)を合わせた相場実勢の解説をします。
足許の相場水準そのものは大きな変動を経た結果、ファンダメンタルズに沿った水準にあり、安定的な位置にあると言えますが市場のリスクは高止まりの状態で先行き不安定な動きが続きそうです。ただ、市場のリスク回避(リスクオフ)の程度は中立に近いレベルであり、急落の懸念は少ないと言えます。
詳しい内容は本講座をご覧下さい。
ご参考:リスク回避度指標」と日経平均と理論株価のかい離の推移
―2017.9.1 ~2018.6.22―
紺色の線が「リスク回避度指標」、赤線が理論株価と日経平均とのかい離を示します。中央の茶色の線はリスク回避度が中立である50点、その上下にある緑線はややリスクオフとややリスクオンの状態を示す60点と40点、さらにその外側にある紫色の線はかなり大きめのリスクオフとリスクオンの状態である70点と30点の位置をそれぞれ示します。
各点数にはリスクオン、リスクオフの状態の確率が対応していますので、それぞれの状態を客観的に数値で評価することができます。それぞれの確率は前述の講座で記していますのでご参照ください。直近の6月22日のリスク回避度は51.6で、ほぼ中立の状態にあります。
*ご注意:本講座は会員向けの「投資の地力養成講座」に収録されます。ご覧になるためには会員登録が必要となりますが、会員登録した当月中は無料で全ての情報、機能をご利用いただけます。お気軽にお試しください。(退会の手続きはトップページの「退会手続き」の窓から行えます)。
講師:日暮昭
日本経済新聞社でデータベースに基づく証券分析サービスの開発に従事。ポートフォリオ分析システム、各種の日経株価指数、年金評価サービスの開発を担当。2004年~2006年武蔵大学非常勤講師。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。統計を駆使した客観的な投資判断のための分析を得意とする。
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IIS
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